Disce libens

研究にあまり関係しない雑記

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Pocock, Barbarism and Religion: Volume 6, Barbarism: Triumph in the West(2016) 15 Ambrose of Milan p.293-308

Pocock BR6 15章 Ambrose of Milan 半ば趣味の営みだが、ビトリアの教会論と聖職者の世俗の権限を巡る議論を読むのにも示唆的であった。ただ、BRの中でもギボン自身の評価とポーコックのコメントが入り組んだ箇所なので筋を綺麗に追跡するのに苦労する箇所で…

Maurizio Viroli, From Politics to Reason of State: The Acquisition and Transformation of the Language of Politics: 1200–1600(1992) p.1-15 内容紹介

とてもキリが悪いところで終わっています。p. 30が一つの切れ目なのでここがちょうど半分くらい。残り半分を近日のうちに載せます。 追記 残り半分を当日中に全部訳しましたが、間違って削除して意気消沈してるので15-30はもう載せません。ごめんなさい 注意…

Benjamin Straumann (2016) Crisis and Constitutionalism(危機における政体論)intro pp. 1-21 紹介

constitutionは、政体 constitutionalは、政体論的という訳語を機軸とします。constitutionalに端的に肯定的な意味が着せられているような場合は少し技巧的に訳しています(よく秩序づけられた政体など)。 pocockをBR参照せずにMMだけで古典的共和主義者に括…

Dante de vulgari eloquentia がつらい(1)(多分続かない)

以下に訳出したのはダンテのDe Vulgari Eloquentiaの冒頭である。この本は第一書、第二書に分かれている。言語論、レトリック論には個人的興味が強いので意気込んでいたが、途中でタキトゥスのコメンタリやローブ版のクィンティリアヌスを購入したせいで目移…

スコトゥスについてざっくりと (2)(中断)

中途半端なのですが、今回でいったん中断します。スコトゥスの実際の議論の理解をもう少ししたいという気持ちが生まれたためです。 スコトゥスの価格理論とビトリアの関係についてきちんとテクスト自体と研究動向を追ってみることにします。なにかわかってき…