Disce libens

研究にあまり関係しない雑記

2018-01-01から1年間の記事一覧

C. Horn Antike Lebenskunst 訳出 ほんのすこし

Horn Antike Lebenskunst SVF→ Stoicorum Veterum Fragmenta fin→ M. Tullius Cicero, de Finibus Bonorum et Malorum Prot→ Protagoras 1.3 Die philosophischen Schulen und das Idealbild des Philosophen (49.2) 古代において、現代の公的支出に支えられ…

2016年度 近代日本法史 パテルノストロについての報告レジュメ

以下のものは学部の時のゼミのために作った資料です。その場でとある資料を読み解くための補足として作ったのでこれだけでどのくらいインフォマティヴなのかはわかりません。口頭で補うことを想定しています。 じゃあ載せるなよという話ですが、自分は書いた…

Pocock, Barbarism and Religion: Volume 6, Barbarism: Triumph in the West(2016) 15 Ambrose of Milan p.293-308

Pocock BR6 15章 Ambrose of Milan 半ば趣味の営みだが、ビトリアの教会論と聖職者の世俗の権限を巡る議論を読むのにも示唆的であった。ただ、BRの中でもギボン自身の評価とポーコックのコメントが入り組んだ箇所なので筋を綺麗に追跡するのに苦労する箇所で…

Maurizio Viroli, From Politics to Reason of State: The Acquisition and Transformation of the Language of Politics: 1200–1600(1992) p.1-15 内容紹介

とてもキリが悪いところで終わっています。p. 30が一つの切れ目なのでここがちょうど半分くらい。残り半分を近日のうちに載せます。 追記 残り半分を当日中に全部訳しましたが、間違って削除して意気消沈してるので15-30はもう載せません。ごめんなさい 注意…

Benjamin Straumann (2016) Crisis and Constitutionalism(危機における政体論)intro pp. 1-21 紹介

constitutionは、政体 constitutionalは、政体論的という訳語を機軸とします。constitutionalに端的に肯定的な意味が着せられているような場合は少し技巧的に訳しています(よく秩序づけられた政体など)。 pocockをBR参照せずにMMだけで古典的共和主義者に括…

Dante de vulgari eloquentia がつらい(1)(多分続かない)

以下に訳出したのはダンテのDe Vulgari Eloquentiaの冒頭である。この本は第一書、第二書に分かれている。言語論、レトリック論には個人的興味が強いので意気込んでいたが、途中でタキトゥスのコメンタリやローブ版のクィンティリアヌスを購入したせいで目移…

スコトゥスについてざっくりと (2)(中断)

中途半端なのですが、今回でいったん中断します。スコトゥスの実際の議論の理解をもう少ししたいという気持ちが生まれたためです。 スコトゥスの価格理論とビトリアの関係についてきちんとテクスト自体と研究動向を追ってみることにします。なにかわかってき…

スコトゥスについてざっくりと (1)

せっかく自由に投稿できるのだから気楽に文字を投げていこうと思う。前回から一週間経ってないが更新をする。 Flaschの中世哲学史の紹介という形でドゥンス・スコトゥスについて何度かに分けて確認していく。そうは言っても息抜きでやっているので、次回の更…

ビトリアと自然法論 少し前の動向

ティアニーの1997年の研究[1]に従い、自然法関連でのビトリアの扱いにつき非常に簡潔に先行研究の関係を確認しておく。彼はその紹介の後自身の分析を展開するが、それは別のエントリにて紹介するか、今書いている論文に入れ込むかするつもりである。2010…

Barbarism and Religion Vol.3 Intro 訳出

pcのデータがおかしくなって復元していたらいろいろ古い記録が出てきました。 4年まえのものでいろいろと抜かりがあるとは思いますが、供養がてら放流いたします。いちおう最低限の手直しを加えました。また他のものを流すかもしれません。 Introduction こ…

A. momigliano "Ecclesiastical Historiography"1節の訳出

3節あるうちの一節を訳します。 見直ししてないのでミスがあるかもです。 教会史と花火に関連があるということは、一見するとよくわからないことであろう。けれども今回扱う事例では、花火が教会史研究を明確に促進させる題材となるのである。 ベネデット・…