2015-01-01から1年間の記事一覧
出だし Prolog 人と時代嫉妬心で心がいっぱいになるような(Konkurrenzneid zerfressenen)中期中世の貴族社会にあって、司教オットー・フォン・フライシングは、決してそのような問題に遭遇しなかった。他の人が嫉妬をこめて仰ぎ見るものは、彼が血統ですでに…
内容に同意するとは言っていない 括弧内は補足です。 以下の続きです kannektion.hatenablog.com Oxford university press Frederick Beiser”The German Historicist Tradition”(2015)(ハードカバーは2011) GHT 1-6歴史主義の危機? 1921年、エルンスト・ト…
Graftonの"What was History" 面白かったです。 この著作とは方面が違いますが多少重なる議論もありました。 以下の続きです kannektion.hatenablog.com それでは始めます 注釈はぼくのオリジナルなのであてになりません 続きはこちら kannektion.hatenablog…
Beiser 序章ほぼ訳 続き 以下の続きです kannektion.hatenablog.com ※一部省略、意訳が入ります 注釈は私が個人的につけたものです 駆け足で訳したため文章が扁平になっています 続きはこちら kannektion.hatenablog.com 3 歴史主義と啓蒙(主義) 3-1 なぜ歴…
トスカナの歴史 エトルリアからフィレンツェへ (165.2) ブルーニは、トスカナの歴史を記述しているのだと述べ、彼の議論を続けていく。それは、彼が提唱するところによるとローマ帝国以前とその後の歴史である。その歴史は、トロイアよりも先の時代に(故に、…
F.Beiser “German Historicist Tradition” Introduction : The Concept and Context of Historicism pp.1-10 まだ続きがあります。 kannektion.hatenablog.com 1 知的革命 1-1 “歴史主義の成立”のノスタルジックな前文において、マイネッケは、歴史主義が西…