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Sapere aude!!

読書録、学んだ事のまとめ 

立作太郎と有賀長雄 -共鳴と相剋

※論文からの引用は現代仮名遣いに修正していることもある。旧字体も新字体に直し、国名の当て字は基本カタカナに直している。 ※引用の後の括弧の中の数字はそのセクションで扱っている論文のページ数を示す ※引用でない本文においては、保護する国はそのまま…

Tom Hillenbrand "Drohenland"(2015) Kiepenheuer&Witsch,  赤坂桃子訳 河出書房新社(2016)

「客観的に存在する知の素材が途方もない広がりを見せているために、あたかも密閉された容器のように中身のわからないまま流通するいろいろな表現を使うようになり、使わざるをえなくなった(1)」 この文章は引用から始まる。 そもそも引用とは何のためにある…

Blackwell “Companion to Locke”(2015) Introduction by Matthew Stuart 抄訳

はい。というわけで比較的新しい概説書(?)のintroの一部を訳してみました。 作品全体の簡単な紹介になっております。 前書き1著述家としてのジョン・ロックの経歴はあまりに偉大であるため、彼の過ごした豊富で、変転に富んだ人生については等閑視されている…

Joachim Ehlers”Otto Von Freising -Ein Intellektueller im Mittelalter-” 抄訳 すこし

出だし Prolog 人と時代嫉妬心で心がいっぱいになるような(Konkurrenzneid zerfressenen)中期中世の貴族社会にあって、司教オットー・フォン・フライシングは、決してそのような問題に遭遇しなかった。他の人が嫉妬をこめて仰ぎ見るものは、彼が血統ですでに…

Frederick Beiser”The German Historicist Tradition” intro おわり

内容に同意するとは言っていない 括弧内は補足です。 Oxford university press Frederick Beiser”The German Historicist Tradition”(2015)(ハードカバーは2011) GHT 1-6歴史主義の危機?1921年、エルンスト・トレルチは、”歴史主義の危機”と題した衆目を引…

F.Beiser “German Historicist Tradition” Introduction : The Concept and Context of Historicism つづき

Graftonの"What was History" 面白かったです。 この著作とは方面が違いますが多少重なる議論もありました。 それでは始めます 注釈はぼくのオリジナルなのであてになりません 4 歴史学的知識という問題 4-1 啓蒙との一定の断絶以外にも、歴史主義が知的革命…

F.Beiser “German Historicist Tradition” Introduction : The Concept and Context of Historicism 全訳に近い内容把握 続き

Beiser 序章ほぼ訳 続き ※一部省略、意訳が入ります 注釈は私が個人的につけたものです 駆け足で訳したため文章が扁平になっています 3 歴史主義と啓蒙(主義) 3-1 なぜ歴史主義は西洋世界に知的変革をもたらしたのか、この理由は既にマイネッケへの軽い参照…

J. G. A. Pocock ”Barbarism and Religion” Volume Three pp. 165~170 内容把握

トスカナの歴史 エトルリアからフィレンツェへ (165.2) ブルーニは、トスカナの歴史を記述しているのだと述べ、彼の議論を続けていく。それは、彼が提唱するところによるとローマ帝国以前とその後の歴史である。その歴史は、トロイアよりも先の時代に(故に、…

F.Beiser “German Historicist Tradition” Introduction : The Concept and Context of Historicism 全訳に近い内容把握 途中まで

F.Beiser “German Historicist Tradition” Introduction : The Concept and Context of Historicism pp.1-10 まだ続きがあります。 1 知的革命 1-1 “歴史主義の成立”のノスタルジックな前文において、マイネッケは、歴史主義が西洋思想における最大の知的革…